なんか妙に後味の残る作品…
内容としては心理的に同じ状況だとしたらホラーだな、と思いながら見られるものの、生きている最中でたった一つの選択によって人生はこんなに変わってしまうものなんやで、と首を縄でじわじわ絞められながら見ているような映画だった。
実体かどうかはさておき、人として今という瞬間の生き方を見直したくなるような考えさせられる内容で、そういう意味で面白い映画若さと老いを対比させた展開の理由付けも、冷静に考えて見ると若い人にわかるわけない。
年取ってからこそあの頃は良かったな、という思いが増え、明日のことを考えない時間が増えるからこそ活きてくる。
人間の心理で恐ろしいのは、そこに秘められた各個人それぞれのバイタリティの幅の広さあること。
時々それを自分自身を信じられなくなることがあるじゃない？
そういう危うさが、これまた何とも言えないスリル。
なので、この映画すごく怖かったー。とっても怖い。当たり前の現実をビンタした後に抉られたような痛さ。
ハムスターがやたら可愛いのなんてもう、それはそれはホラーだよ。
私ら、実体を持ってして毎日歯車に乗って自転車操業しているようなもんなのにこんなもん見せられたらネ。
時間経過によるシチュエーションの描き方なんて、ビジュアルとしてマジでやばい。怖かったー。
