ジャガーのEタイプ(しかもコンバーティブルじゃない！)は今のところ僕が一番好きな車なので
冒頭からこの車が登場したのは嬉しかったです
が、総じてしまえば
明るい性格のアンネが死に向かう動機の弱さが引っかかってしまい
ノレませんでした
あなたが現世で幸せになれなければ誰が幸せになれるの？
死にたい同士だからこそ出会ったヤーコブがそんな彼女に惹かれて
死ぬことを思い直すわけで
ならばいっそのこと『コントラクト・キラー』のように全く別のところで出会っておけば良かったのにと
本作に登場する自殺幇助ビジネスはもちろん非合法という設定ですが
ビジネスを運営している葬儀屋は大真面目
事故に見せかけて周りへの影響は最小限にする
何よりも顧客満足度にこだわっていて
清潔なオフィスでお客様を心からの笑顔でお出迎え
ファミリービジネスとして家族一丸となって頑張っておられます
生涯に一度の旅の代理店とはよく言ったもので
個人的にはこういう商売もアリだと思いました
需要が見込めてしまいそうなのは悲しいことではありますが…
しかし、一度契約を交わしたらキャンセルは一切できないということでしたが
キャンセルしたい＝死ぬ意思をなくした顧客を殺すというのは
自殺幇助ではなくただの殺人になってしまいますね
そういった場面で黒い部分があらわれます
社長は「未来は輝いている」と語りますが大変そうな商売です
大変じゃない商売なんて無いか
あるのか？
あるか
いや、無いでしょう
