ある日、重い病気でもないのに自分の余命を知ってしまったらどうする？それが思っていたよりも短いとしたら。
自分にとっていちばん大切なものは何だろう、いちばんやりたいことは何だろうって考えるはず。
イエスの新たな使徒に選ばれた6人。余命を知るそれぞれのエピソードが胸に響く。クラシック音楽がこんな風にピタリとはまって使われる作品はとても好き。
例えば今の日本で、無宗教ではあってもお葬式の後には塩を撒かずには気持ちが収まらないように、ヨーロッパでのキリスト教は生活に根付いているのでしょう。だからこそ、神を冒涜したようなこんな作品も生まれたのだ。ちょっと神様の扱いがひどすぎて可哀想だけれど。
エスプリが効いて示唆に富んだ、素敵な作品だった。
