熱狂的信者は怒っちゃったり?
でも普通はあの聖職者さんと同じように、「あれはお前かっ!あれもだと、うぬぬっ!」と神様をウズベキスタンに送ってしまうでしょ。痛快コメディ!
無垢な少女(といいつつ神ですが)が「なぜ?」と人間界を見つめることで、観ている人間に当たり前と思い込んでいることを問いかけるわけですよね。こんな娘さんに問いかけられたら、おじさん心グラグラされて泣いてしまいそう。
ストーリーはうーん、オチのつけ方どうなんでしょうか。なんか、上から始まって下に来て、また上からの目線で終わると思っていたのであれっ?と。もう一度観てみます。
《備忘録 映像の細かいこと》
さてこの作品、映像がとても面白かったです!
まずところどころに出てくる、手前と奥の顔がピントが合った状態で画面に並ぶショット。あれ普通じゃないですよね。レンズからの距離が違うわけですから、どちらかボケます。しかし、36分あたり地下鉄ホームのシーン。オーレリーごしのエア。50分の少年とキャンピングカーも同じ。この後も随所に。
たぶん同じポジションでそれぞれにピントを合わせたものを撮影し、合成しているんでしょうね。手間のかかる仕込みです。
もしその他の部分もはっきり見えているなら、昔の「市民ケーン」あたりの映画と同じ。全部にピン合った映像が流行し当たり前でしたね。
次に二人目の使徒だったかな?44分あたり男の動きに合わせたカメラ。おそらくステディカムの要領で腰にセットした機器にカメラを装着。向きを自撮りスタイル。日本映画「WOOD JOB!」でも染谷くんがこれやってました。まあ割とある撮影手法ではありますよね。
三つ目は51分少年とカメラが台車でゆっくり下がる。ドリーズームのようで面白い!