takanoひねもすのたり

ドクムシのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

ドクムシ(2016年製作の映画)
1.9
薄味デスゲーム。 


男女7人がどこぞの学校に閉じ込められた。
あるものは水、寸胴鍋、肉切包丁。
理由が分からず混乱するなかで、新聞記者だというユキトシが、これは蟲毒を作り出すために自分たちは誘拐されたんだと熱弁を振るう。

最初は懐疑的だった面々もやがて日が経つうちにその話を信じ始め…


原作は未読。
7人ということで7つの大罪をそれぞれ表すキャラクターになってますが、あんまり本筋には活かされません。

ユキトシは自分らを毒虫と呼び、お互いを殺し合って最後に残ったのが蟲毒となるとか何とか…普通ならアホかと思いますが、閉ざされた空間、食物なし、で思考能力と体力が奪われてくもんだから、まともに反論できる元気もありしゃしねぇ…っていつの間にか蟲毒が共通認識になっちゃう。

レイプあり百合ありセックスありで、濡れ場が割とあるんですが、おっぱいは見えないです!
おっぱいは見えない健全仕様です!
それ以前にお風呂にも入れないんだけど、生存本能がそうさせるんでしょうかねぇ…どっちもよくやるなあとしか思えなかった 笑

このてのは大概ヤンキーが混じっているのがセオリー。
暴れものでキレやすいヤンキーがいて、女の子に暴行を加えますが、まさかの報復でブラジャーで首を締められるとは予想外。
ちょっと面白かった。

断食ストレスがマックスに、更に少女に嫌われたデブが、キレて、
どうせ死ぬんだからやりたいことをやる。
って死体をバラバラに刻んで煮込む。

その場面で灰汁がぐぶぐぶ湧いてるのを見て、確かに人肉は灰汁が出そう…と妙に納得。
調味料はないから茹で人肉。うん、マズそう。

キャバクラのお姉さんとデブがバトルになり
「お前が死ねーーーー!」
つって肉切包丁で反撃したのは小気味良かった。
ただ、モツの代わりのソーセージなのか風船なのか、それが腹からどぼどぽ落ちるシーンのヘッポコさよ…。

元々、校内を7人がウロウロするだけの話なので低予算なのは想像つきますが、もうちょっとゴアがんばろうよ…と切ない気持ちになったのでした。

ラスとのオチは、はー、へー、ほーん。
という感じで、100歩譲ってありかなと。

もうちょっと血みどろの殺し合いを期待してたんですが、悲しいかな1/5もなかった気がする…😭