いいドキュメンタリーだった。
思いがけず、いいものを見たと思った。
台湾製作というのがありがたい。
皆さん、もうお年で、ギリギリのタイミングで作られたと思う。
忘れてはいけない歴史的事実。
たとえば満洲の引き揚げが大変だった、ということについては、触れたことがあったが、台湾からの引き揚げについては考えたこともなかった。引き揚げそのものの大変さを考えたことはあっても、そこで築いた多くのものを捨てて、帰らざるを得なかった悲しさ、悔しさを考えたことはなかった。
今また両国を自由に行き来でき、良かったと思う(コロナ…)
昔の友人たちも今の若い人たちもあたたかく迎えてくれる。
日本の植民地政策については、多くは触れていない。批判的な発言は控えめになっている。各自わかっているよね、という見る人を信頼したその上に、美しく、故郷を思う映画になっていた。
映画にならないまでも、同じテーマのドキュメンタリーやノンフィクション等が日本にあるのだろうか。
