おっさんが凱旋パレードで紙吹雪を浴びてると思いきや、歓声はレコードからの音声で、体中に降りかかる紙吹雪は後ろの席に座ってる人が上から撒いてたというどうしようもないボケから始まるブレッソンのデビュー短編。お転婆王女が飛行機から墜落するなどハチャメチャなスラップスティック政治風刺劇。大欠伸している石像の落成式で、幕が大きく広げられた口に吸い込まれて、そのまま登場人物たちが爆睡し始めたり、髭が長すぎる士官に勲章を上げるときに邪魔すぎて収納させてそのまま切っちゃったりと面白い展開もあるが、全体的に脂っこいしクドい。ブレッソンにもこんな時代があったのかと感慨深いが、決して面白くはない。