影屋れい

スナッチャーズ・フィーバー 喰われた町の影屋れいのレビュー・感想・評価

1.1
『スナッチャーズ・フィーバー』。意図的にピンぼけを駆使したPOV方式で不安を煽ってきます。ほぼ全編に渡ってこの方式で進んでいきますので体調が悪い時にはこの映画は観ないほうが良いでしょう。この手法のカメラ酔いに加えて音響、諸々で精神的に攻撃してきます。

前半部分はインパクト大なのですが…元々、監督のジェイ・ダールが高評価とされた短編作品を長編作品に置き換えた弊害なのか中盤から後半にかけての情熱の失速…エネルギーの無さが残念。ガス欠感が凄い。オリジナル感満載の出だしに比べて段々とアイデアの枯渇していく無惨な様よ…。

後半はもう何処かで見たような映像のオンパレード。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『REC』だよねー、と揶揄されても仕方がないんじゃないかなと。
不安を煽る独特の手法が最後は安っぽいゾンビ映画になっていくのは涙を誘いますね。
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