マナフィ

ダンケルクのマナフィのネタバレレビュー・内容・結末

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

生き残っただけだ。それで十分だ。

初ノーラン映画。噂の難解さは今作にはなかったけれども、敵側の侵攻による迫り来る死への恐怖心とそれでも英兵の生きたいという気持ちがうまく描写されていた。

最後まで観て今作は、観た人によってそれぞれ印象に残った俳優が違うのではないかと感じた。今作を見て思い出したのは、戦争はただ単に今日何人死んだとかただの数字ではなく、一人一人に人生があり、それぞれの生死のドラマがあったということだ。

その中でも印象に残ったのがまず船長。第一次を経験していたからこその彼の発言一つ一つに重みを感じられた。

空軍の二人も印象的だ。そもそも空軍も題材にしている映画を初めて見たので、こんなふうに攻撃を仕掛けていたのかと勉強になった。
最後列車で無事イギリスに着いたトミーとドイツ軍に連行されるファリアを交互に映しているのが生死の対比を表していて、思ってもいなかった絶望感が残った…。