このレビューはネタバレを含みます
戦うのではなく、生き抜くためだけに必死でもがく姿が、まるで大きな災害から必死に逃れようとしているみたいで、人って小さな存在なんだなぁと“一瞬”思うのだけど、その次の瞬間、これを、戦争を起こしているのは“人”なんだと思い出す。そして怖さがじわじわと背後から迫ってくる。
登場人物の背景を深く語ることもなく、人間模様も「いま起こっていること」だけ。台詞も少ない。それが、とてもいい。
戦争には勝ったも負けたもない。
ただ、これからも生きていくだけ。
そんなことを思う鑑賞後。