赤西蠣太郎

ダンケルクの赤西蠣太郎のレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.1
インターステラーの後、実話を題材にクリストファー・ノーラン監督が「ダンケルク」の制作に入ったのを聞いた時、これは凄い映画が来るぞと大いに期待した。
しかし、かなり抑制の効いた演出で、もはや商業映画とは言えないストーリーだったのは驚いた。見えない敵、少ないセリフと音楽。これはドキュメンタリーに近い感覚で見ることができる映画といえる。
個人的には好きな映画だが、一般的には評価の分かれるところだろう。3つのストーリーをそれぞれの時系列で描いているところも混乱を招くかもしれない。だがしかし、この映画は面白い。
クリストファー・ノーラン好きなら当然だが、IMAXで見ることに価値のある映画だといえる。

ただ一点、「40万人の兵士」というにはそこまでの迫力がなかった。ダンケルクの戦い全体ではそうかもしれないが、映画の中では数万もいたかなぁ?という印象だ。この宣伝文句にやられて大スペクタクルを期待してしまうと裏切られることになるだろう。