ウォーボーイズ2024

ダンケルクのウォーボーイズ2024のレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.0
戦場の恐怖、迫り来る脱糞までのリミット。異なる緊張感が交錯する映画。
それがダンケルク。

IMAXで鑑賞すると、迫力のある爆撃音や登場人物達が大画面に映る戦場にポツンといる様から、まるで自分もそこにいる様な感覚にさせられ臨場感が凄かったです。
ハクソーリッジで見た、血肉がドバドバ吹き飛ぶ様な残酷描写は少なかったけど、むしろその不自然なまでに無機質な感じが恐ろしかったです。

冒頭からいきなり状況説明無しに戦場に放り出され、あとはひたすら生き残る為に足掻く主人公を観てて、現実でも戦地に半ば強引に行かされた人はこんな気分になるんだろうな〜と思わされました。

秒針の音が登場人物達の動悸と呼応してる様な緊張感があった。
船に乗ると絶対沈没するから、最後まで本当に助かるの?ってハラハラさせられる。

そして主人公はずっと我慢していたウ○コを無事出来たのか?
結局どうなったのか劇中ではハッキリ描写はなかったけど、僕の予想では秒針の音が消えた瞬間、脱糞したんじゃないかと思いました。
ハンスジマーの音楽がデカすぎて脱糞音が聞こえなかったけど、その後きっとあの新聞紙で拭いたんでしょうね…
帰国後、PTSDで便秘になってないか心配です。

こう考えると、なるほどダンケルクは現代に置き換えると満員電車が行き交う駅の中でトイレをひたすら探す主人公の話なんや!と思えて観ながら親近感と便意が湧いてきました。

あと、トムハーディのエースパイロットぶりがかっこいい。終盤の鳥人間コンテスト状態からのマッドMAXぶりは、正に名も無き英雄でした。
あの後、捕虜になってイモータンジョーの砦に連れてかれるんですなぁ…