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ダンケルクのmihoのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.2
まるでドキュメンタリーのようで
体感して、恐怖と哀しみと
緊張感をビシビシ受けてきました。
カメラの距離感と高さ感のせいで
しょうか。
いやでも、事実、普通の若者達が
あの場にいたという事の怖さは
測りしれないです。
その「普通の若者感」の演出も
程よくてね。あまり喋らさずで。
(トミーは無事おトイレ(no.2)は
できたのでしょうか...)

今回は特にハンス・ジマーの音楽の
効果はものすごく大きいと思いました。
終始心を動かされた。

3つの話のタイムラインが少しずつ
前後するのも上手い見せ方で、
ところどころにメメント的な、
あれ?これどういう事?ていう
少しミステリーを含んだ出来事が
シーンの一角で起こったりしている。
(船座礁とか、陸で炎あがるとか)
編集上手いな、って感じです。

ノーランのお気に入りである(信頼し
ている)キリアン・マーフィーと
トム・ハーディー、今回は加えて
マーク・ライランス(今後もノーラン
映画に出てきそう!)というしっかり
した軸を持つ俳優と、若手俳優との
融合も良かった。(しかしジョージは
浮かばれなさ過ぎて悲しい...)

映像も予想以上に凄かった。
画面がどこまでもあるように感じた。
特に空軍やばい。
空軍て相当優秀じゃないとできない
だろうなってあの揺れ具合とか
追撃とか観て思いました...。
(軍隊詳しくないんで素人感想すいません)

尺もちょうどいい。
解りにくい映画にはしない。
ノーラン監督に弱みナシだな。

thanks toのクレジットに
マイケル・ケインの名があったので
調べたら、声で出演してたのね。

最初の1、2、3の白字の各タイトルの
真下に日本語字幕が入ってたのが
ちょっと惜しい。
だって画面に絶妙な位置とサイズで
レイアウトされてるのにその真下に
ルビみたいに....。

民間人の船が続々来た時に一瞬
you'll never walk aloneが浮かび
ましたが瞬時にジマーにかき消され
ましたw(どっちにしろいい意味で)

あと、まったく予想外でしたが
映画を観終わって涙が出てました。
完全に引き込まれてました。
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