陸海空、それぞれの1週間、1日、1時間を同時に描いてみせる一大スペクタクル。
劇場で観るべき映画。
最前線以外どのようなカットも入り込まない。感情移入もほとんどできないまま、圧倒的な重低音、どんどん音階を上げて煽ってくるBGMとともに身体がスクリーンに取り込まれていく。
ダンケルク、5、6月の穏やかな気候でまだ良かった。凍てつく冬の海だったら、寒くて痛くてたまんなかった。
終わってみればイギリス人のノーラン監督だけにイギリス万歳な映画に仕上がってて、そこは外国人の自分からしたらふーんという感じだった。
けどアメリカ人の体育会系とはまた違う、極限状況でも滲み出る英国紳士の気風というのはいい。すごくいい。アフタヌーン!