公開時何度か観たのですが再上映の機会に次世代IMAXで鑑賞したので投稿(*^^*)
戦争映画ですが敵兵との戦いを直接的に描く訳ではなく、追い詰められた街からの撤退を描いた脱出劇。
まるで自分が現場にいる1人かのような緊迫感、、音響の迫力と不気味さ、映像の綺麗さ、ストーリー以外にも、劇場で観ることで味わえる魅力が沢山詰まっています。
映画で観る戦争って、戦場で敵兵に撃たれたり爆発に巻き込まれて死ぬシーンが多かったけど、それ以外にもこんな死に方だって沢山あったんだな、、と観ながら感じました。
必死に脱出している途中にも迫り来る空爆や海底から静かに来る魚雷、Uボート、、「いつの間にか死んでいた。」というシーンが続く恐怖と観ている間常に戦っているので、観終わったあとは凄く疲れます。
登場人物も劇中に名前が出ない人物も多く主役といった方も存在せず、陸、海、空と視点ごとに登場するキャラクターは違いますが皆が同じ目的のために戦う戦士です。
3つの視点ごとに描かれる日数にも違いがある為、前後したりするシーンもあり難しい部分もありますが、最後に3つの視点が交わり時間軸が合わさるシーンは何度観てもかっこいいですし、緊張感に息を飲みます。
説明や台詞、キャラの背景や心情がほぼないからこそ、何度も観て自分の中で納得のいく答えを導き出したくなり、何度も繰り返し観てしまう面白さがあります。
台詞は多くないですが、どのキャラクターも表情などで読み取れる心情にグッと来るシーンが多く、そこも魅力の一つだと思っています。
ダンケルクからの撤退＝戦争が終わる訳ではない、戦争はこれからも続く、この若者たちはこれからどうなってしまうんだろう、、トミーの最後の表情見ると、そんな所まで気になって仕方がないです。
