このレビューはネタバレを含みます
米アカデミー賞授賞式を前にノミネーションが発表され、それに伴い復刻上映されたので観に行った。IMAX2D字幕版。
クリストファー・ノーラン好きだなあ。この人は映像作家と評されるぐらい、今まで観たことがないような映像を捻りを加えてみせてくれる。
映画評論家・町山さんの解説やプログラムの内容を読みながらシミジミと本作を反芻している。CGやVFXがほぼ使われてないそうで、山崎貴監督と対極にいるのが何だか面白い。米映画界の吉田ユニさんじゃないか。
観る前は戦争映画ってあんまりなあ、と思ってしまい公開時に足を運ぶのを躊躇ってしまったのだが、これはサスペンス的な人間ドラマなんだなと実感。3つの異なる視点で描かれるんだが、キリアン・マーフィが2人出てきてると錯覚したり、とにかく頭がぐるんぐるんして大変だったが、ほぼ脱出することができたときには自然に目頭が熱くなった。
戦争って悲惨よね、こんな過ちを繰り返しちゃダメよねと反戦を高らかに謳うんではなくて、生きることの尊さ、それも人々が助け合って支え合って生きることの大切さを描いてる気がして、良かったなあ。
トム・ハーディ、決して男前じゃないのに、いつもカッコイイなあ。