Osamu

ふたりの死刑囚のOsamuのレビュー・感想・評価

ふたりの死刑囚(2015年製作の映画)
3.6
強要されたと思われる自白と、捏造されたと見られる証拠で死刑判決を受けたふたりの死刑囚とその家族を見つめるドキュメンタリー。

納得がいかないことは、とことんやって解決すればいい。

そんな当たり前のことが、当たり前には行かない公の仕組みって何なんでしょう。

どちらが正しいか判断するためには、できるだけ多くの情報を持ち寄るべきだ。

そんな当たり前のことが、当たり前には行かない公の仕組みって何なんでしょう。

冤罪で不当に奪われる人生よりも優先すべきことって何なんでしょうか。

家族や弁護団が必死に頑張ってもなかなか再審の道は開けず、やっと決まっても、その決定が正しいかどうか判断する手続きがあって、その結論もなかなか出なくて、結局差し戻しにされたり。

そのダラダラ、なんか意味があるんですか?ただの引き伸ばし作戦ですか?なんのための引き伸ばしですか?

なんか熱くなってしまいましたが、この映画は冷静です。僕としてはそこが何か物足りない感じもするのですが、静かに重いものを投げかけられた気がします。
Osamu

Osamu