このレビューはネタバレを含みます
2024/08/04
絵はきれいなのに、物語はチクチクして、キツいシーンも多かった。どのキャラクターも好きになりきれないし、嫌いにもなりきれない。
結局人は、誰かに依存したり、誰かを攻撃したり、逆に誰かを守ろうとしたり、他人との関わりのなかで自分を守ろうとする生き物だから、互いに傷つけ合ってしまう。その弱さというか醜さがリアルだなーと思った。全員にその要素があるから、どのキャラも絶対に好きにはなれない。でも、「上手く生きる」には、そうするしかないんだろうなー。川井とかはまさに「上手くやってる」人間だと思う。そして、そういう依存の輪が嫌になったから、石田は人の顔を見ることができなくなって、西宮は死のうとしたんだと思う。でも結局、それでは生きていけない。だから、石田は西宮に「生きるのを手伝ってほしい」って言って、依存することを選んだのかな。
川井たちはよくクズキャラって言われるけど、「クズ」って一言で片付けちゃうのは良くないと思う。