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映画 聲の形のパソコン欲しいのネタバレレビュー・内容・結末

映画 聲の形(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

聲の形、感想
石田と、植野と硝子、硝子母、結弦の話。

ネタバレ感想です







一番強固な壁だった硝子母は一旦引っ込んで、高校生になってから結弦がまず一番に立ちはだかる。結弦は「今更取り戻せると思ってんのかよ」と言うけど、家出を保護して、石田が硝子母に殴られてからちょっと軟化した。硝子母もケーキと自殺未遂で軟化する。軟化しつつも、植野の理不尽な怒りには抗うし、母親だなあ、石田にも消えない怒りはずっと残り続けるんだろうな、と思った (あそこでビビってた結弦は、やっぱりまだ無力な中学生で、殻に篭ってうがった写真ばっか撮ってた自分を変えなきゃ、植野みたいなパワーのあるコミュニケーションができないと知った。おばあちゃんが言ってたみたいに、自分自身のために勉強しなきゃいけないんだなと知って学校に行き始めるんだ) 。 (結弦は石田に対する怒りは消えていたと思う、母親と違って。その消えてしまった怒りを「怒り」として持って置けなかったくせに、こじらせたフリを続けていくことができないと知って、彼女も自分が変わらなきゃいけなかったってことに気づく) 。


だから最後、硝子母が石田の店で髪を切ってもらってたのは、結弦と同じで、その怒りとの付き合い方を変えていこうとする、ってことだったんだと思う。それは、ちょうど植野が「ばか」と言えるように手話で覚えたのと似ている。

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「長い」という感想は、多分「橋以降」・「自殺以降」の話だと思う。おばあちゃんの死亡。その後、引き続いて行われた自殺未遂と西宮の心情描写。あそこは言葉に頼らないとても高度な映像表現だった。

追記1
硝子は耳が完全に聞こえなくなるから最後に石田と声で会話しようと思ったんでしょうね。
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