このレビューはネタバレを含みます
面白かった。
泣きました。号泣ではないけどホロホロ泣いた。
いじめられる側が苦しむのは普通だけど、この映画はいじめてる側の苦しみも描いている。
あの頃は実感できなかった。いじめられる側の苦しみ、悲しみが。
大して悪いとも思っていなかった。
ただ、列を作ってるアリを踏んで遊ぶ程度のことだと思ってた。
ただ、その苦しみを知ったときに来る罪悪感。
あの頃はまだ幼くて感じることができなかったもの。
過去を振り返り苦しむ今。
謝れば済むことなのか。
縁を切れば済むことなのか。
ボコボコにされたら済むことなのか。
わからない。
刑務所出ても一生ついてまわる前科のように、日々苦しみ、いずれそれから解放されるために考えないようにする。
償いとはなんなのか。
相手が許してくれたら償いですか。
じゃあその人と友達になるのは可能ですか。
好きになってもいいですか。恋人になってもらってもいいですか。相手が許してくれたとしても、僕といる時は相手は過去を忘れて楽しめますか。またはたまに思い出して苦しみますか。そんな僕は隣にいる資格はありますか。声かける資格はありますか。生きる資格はありますか。あなたを死から救ったとしても過去は償えるものなのですか。
メッセージ性が強くていろんなことが頭を駆けめぐる。
多分正解はないのだろうけど、正解を知りたい時は結局自分勝手な決めつけで答えをだしてしまうのだろうか。
わからない。