じゅん16g

映画 聲の形のじゅん16gのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
3.5
小学生の主人公は耳の聞こえない転校生を軽い気持ちでからかい、やがてエスカレートし大問題に発展。いじめの張本人として今度は主人公が周りからいじめられる事になる。
数年後、高校生になった頃、すっかり卑屈になり友達のいない主人公は小学生の頃にいじめた耳の聞こえない転校生と再会する…といった話。

まずこの作品、そもそも原作が素晴らしい。映画とは若干異なる部分もあるが是非とも読んでほしい。
いじめや障害、恋愛などテーマとして捉えられるが、個人的には〝贖罪〟ではないかと。

主人公は単純な恋愛感情でヒロインと結ばれるなんてのは許されるべきではない、ある種の〝贖罪〟を一生忘れずに、お互いに共に歩む事を望めるのならばそんな希望があってもいい、そう思える作品だった。
卒業後もちょっとだけ観たかったな。