アニャ主演による魔女サスペンスもの。
非常にキリスト教色が強いサスペンスな訳だが、とにかく世界観と雰囲気の素晴らしさが際立つ一作。
少し靄が掛かったような色合いと山、村の絶妙な舞台。
それだけで引き込まれる作品だし、数々の伏線があまりキリスト教や魔女に精通していなくても頭に入りやすい脚本になっている。
そして本作で外せないのが、他作品でもそうなのだがやはりアニャの芝居、さして眼。
本作では力強さと言うよりは可憐さ、葛藤、誘惑と言う意味合いで活かされていた。
何故自分だけがこのような扱いを受けるのか、そこから解放された時の違いがとてもうまく表現されているのかなと感じた。