悪魔の名の下に、家族が崩壊してゆく…。
決して観ていて楽しい話じゃないけど、信仰心と疑心暗鬼の狭間で揺れ動く極限のドラマに食い入るように見入ってしまった。
信仰というのは人間にとってとても大切なもののひとつではあるのだけれど、それは時として〝信じる〟という心そのものを見失ってしまう。
この映画を観ていると、〝魔女狩り〟や〝魔女裁判〟のような愚かな行為が行われてしまった背景や心理などが、少しわかった気がする。
ストーリー、映像、キャスト、音楽、どれもが超絶好きな世界観でした。
始まって30分は何も起こらないんだけど、ずっと不穏な空気が流れていて、深い森に分け入ってゆくような不気味さがたまらない…。
見えない所で少しずつ何かが、確実に進行してゆくのを感じる…恐い。
とにかくトマシンに魅せられる。少女の無垢さと大人の女性の艶めかしさが同居した美しさに心奪われっぱなしだった。
彼女の最初から最後まで徹底的に理不尽な仕打ちを受ける。
疑いの目と罵倒、軽蔑。壊れる寸前まで追いつめられた彼女の最後の選択はこの上ない絶望であるとともに、〝救済〟や〝解放〟をも感じさせる。
ハッピーエンドでもなれば、バッドエンドでもなかった。
魔法少女⭐️トマシンにメリークリスマス🎶🎄
