アラン・ロブ=グリエは、さらに常人の感覚から遠いところに行ってしまいました。
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先に言っておくと、
チュニジアの夕景ロング
夜の砂浜での焚き火バックのダンス
これは見事です‼️
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そもそも「映画つくる意欲がなかった」というからもう何と言って良いやら。
また、緑色が嫌いだからカラーで撮影したくなく、モノクロで撮影したかったと。今回はチュニジア建物白いですよっ!ってなってじゃあやろうかな・・なんですって。
今回はシェーンベルクの模倣をしています。
シェーンベルクとは作曲家で、12音技法が有名。
音楽理論とは、感性、感覚で作られた音楽のその気持ちよさを理論化出来るか?と研究されたもの。
それをね、シェーンベルクは理論から作ってみるという実験的な試みをした人。
で、
ロブ=グリエはその作り方をしよう!
と、
12個のキーを《図形》《血》《死》《精液》など設定し、パートごと登場させるわけです。
さらにそれらは超わかりづらい!
この撮影に際して脚本はない状態でスタートするというね、残された手段は、思考停止して直感的に反応するしかないか!
そうそう、この監督サド趣味です。
かなり本領発揮しています!