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青空エールのSGRのレビュー・感想・評価

青空エール(2016年製作の映画)
4.5
恋愛映画じゃなかった!
最高の部活映画で、見事な青春群像劇だった!!

まずほんとに地方の高校のスポ根な部活に居そうな実在感のある高校生しか居ないというのが素晴らしい!
野球部にはメガネでピッチャーっぽくない地味だけど強い人とか居たし、吹部には志田未来みたいな先輩とかデブで眼鏡の人とか実際に居たー!
竹内涼真も好青年な高校球児役に無理がない!綺麗事ばかりでも嘘くさくないし好感が持ててしょうがない。高身長と鍛えられた身体でスポ根に説得力がある。

土屋太鳳の行動こそいかにも少女漫画や朝ドラの主人公の身勝手行動ばかりでイライラするけど、それもいちいち周りが指摘するし意外と後から自己分析して反省するから許せる。

何より「負ける悔しさ」がちゃんと描かれてるのが良い。それは勝負だけじゃなくて弱い自分の心だったり、どうしようもできない怪我とかであったり。しかも部活の先輩や顧問まで、登場人物が多いのに全員をちゃんと120分の中で描いているのが素晴らしい。だから部活をやってた人なら誰かしらには感情移入できる様になってると思う。

これは健全すぎて普段の少女漫画映画見てるティーンには受けなさそう。でも全ての青春が終わってしまったひとに見て欲しい。実際に観客は1人で来てるおっさんが多かった。笑

恋愛要素を最大限に抑えてからのラストはおっさんでも心を鷲掴みにされるキュンキュン度でしょう。

文句つけるとしたら音楽くらいかな。
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