きえ

10 クローバーフィールド・レーンのきえのレビュー・感想・評価

3.9
『遡りレビュー』

失礼な話だけど、次の予定までの時間潰しで鑑賞。知ってるのは予告編での画像情報のみ、予備知識一切なし、当然過剰な期待も無い状態で鑑賞。

そしたらこれ、思ったより全然楽しめた。終始何とも言えない緊迫感ではあったんだけど(笑)

↓ 未見の方はご注意を
ネタバレ的書き方含みます













端的にこの作品を表すと
1人版『ルーム』からの〜
フジTV『テラスハウス』からの〜
女版『ダイハード』からの〜
『エイリアン』?

特に『テラスハウス』部分では、主人公の気持ちと観客が同化する形で疑心暗鬼にさせられます。監禁男はいいやつなの?悪いやつなの?どっち?目的は?

途中本当に分からなくなります。
和気藹々な時もあったり、言ってる事が正しく聞こえたり…

ただ彼女は『外の世界は危険』という監禁男の言葉を信じる事無く着々と脱出を計画。

決してバレないように男の機嫌を伺いながらそおーっと。この緊迫感がなかなか。

主人公を演じるのは見るからに健康的な可愛さのメアリー・エリザベス・ウィンステッド。気持ちいいくらい運動神経が良く、気持ちいいくらい爽快にアクションをこなし、男前。彼女の魅力全開です。

男の正体を知った主人公は、いよいよ脱出を試みるも、監禁男は超おデブなので割と簡単に倒せてしまう(笑)超おデブってのはわざとな狙いなんだろうけど、それにしてもそこにスリルはない。

なので一番緊迫感マックスなのは、この男に見つかって逆鱗を起こさぬよう陰で脱出準備をしてるあたり。観客も一緒に怖いです。

ダイハード的脱出をやっとの思いで成功させ外に出た時の主人公の必死な顔とその後のあれ?あれ?的な顔との落差に笑う。ここは観ないと分かりません^^;

その後も容赦ない仕掛けが待ってる。

この作品を表現するなら『観るジェットコースター』とでも言うのかな⁈
とにかくスリルとサスペンスとサプライズが随所に仕掛けられてて、テーマパークに行ってきたような感じ。

夏の暑い日に冷房の効いた劇場でびっくりさせて貰うのいいかもです(笑)
きえ

きえ