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エヴォリューションのQMのレビュー・感想・評価

エヴォリューション(2015年製作の映画)
4.0
もっとグロくて怖いのかと思っていたのでもっと早く見ればよかった。幻想的な……と形容すればそれまでなのだが、作品の中でモチーフ的に使われたヒトデについてwikiを読んでみたらなんだかもっと色々ありそうだった。

> メスとオスはそれぞれ腕の根本付近にある生殖孔から放卵放精を行い、受精は海水中で行われる。

> 学術的には、生物学の研究対象となることが多い。1969年にヒトデを人工授精させる方法が発見されると、同じ棘皮動物のウニと並んで発生学の主要な研究対象となっている[64]。また、幼生など分裂はクローン研究の対象になっている

体内に毒を持っているので天敵が少なく、再生力も高く身体の一部を切り離して増殖したりもするようだ。

最後が工場地帯だったので余計にこういった情報が想像力をかりたてるのでした。昨今reproductive health関連の話題が多かったりして、本作は2015なので特に意識されたものではなさそうだが想起させるものがある。

ロクサーヌ・デュランがまるでギリシア神話の登場人物のような、ルネサンスの聖母子像の母親のような、なんともオーセンティックというか。人間を超えたような印象的な役でした。
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