この映画、大好きだーっ!
音楽、とりわけポップミュージックの「魔法」を信じてる人。
ポップミュージックを心より愛している人。
そんな貴方にとって、忘れられない一本になる、2016年最高傑作。
「音楽」という魔法の力を心から信じてる映画監督と言えば、
キャメロン・クロウと本作の監督ジョン・カーニー。
キャメロン・クロウの「あの頃ペニーレインと」が監督の自伝的な70年代ロックへのラヴレターであった様に、
ジョン・カーニーの本作は、80年代のUKポップカルチャーへの愛と憧憬を包み隠さず描いた、自伝的作品。
年上の女性への片想い。
主人公を導く年長のアウトローの存在など、共通する項目もあります。
1人の少年の成長譚という軸は同じですが、「ペニーレイン」は失われたモノへの郷愁をたたえてたのと比較すると、「シングストリート」のラストは、希望に満ちたクロージングだな、と思いました。
ジョン・カーニー作品ですから、オリジナルソングの異常なまでの名曲度は本作でも、不動。鉄板。
サントラ、マストバイです。
デュランデュラン、a-haからキュアー、モーターヘッドまで。時代を彩ったロック、ポップチューンも硬軟取り揃えられていてサスガ。
the jam好きとしては、town called maliceのベースラインんトコの話とか、、たまらんス。
そして、青春映画の大切なポイントとして、「アイツらにまた会いたい」と思わせるキャラクターがどれだけ登場するか、という所が上げられると思うのですが、本作のシングストリートのバンドメンバー達は最高でしょう。
ちょっとダサくて、でも愛おしい。
80年代のポップミュージックの様な仲間達。また、アイツらに会うために、この映画を観たい。
はぁ、これ書いてる今も、また観たくなってきた、、
これからも死ぬまで、何度も観たい映画。この歳になっても、そんな映画に会える幸せを噛み締めております。