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シング・ストリート 未来へのうたのmoのレビュー・感想・評価

4.2

『君の夢は、僕の夢になった。』


舞台は1985年の大不況に喘ぐダブリン。
いじめっ子に目をつけられ、家に帰れば両親は喧嘩ばかりという今まさに人生のドン底を迎えている少年・コナーが、ある少女との出会いをキッカケにバンド活動を始め、音楽に目覚めていく。


楽曲は素敵だし少女・ラフィーナとの恋模様も気になりますがこの作品の一番の見所は兄・ブレンダンとの兄弟愛だと思います。


毎日仲間や恋人と心ゆくまで音楽を楽しんでいるコナーとは対照的に、家で一人、行きあてのない音楽への熱い想いを燻らせているブレンダン。
彼が夢を捨ててまで守った家族はもはや崩壊寸前…
夢を捨てる前の自分のように可能性に胸を踊らせ、キラキラした毎日を送っている弟はそんな兄の気持ちには気付かない。


それでもブレンダンはコナーを応援し続けます。
本当は自分が叶えたかった夢を、全力で弟に託すブレンダンの気持ちを考えるだけで切なくて…
兄として生まれたことで必然的に背負った責任の重さを語るシーンは号泣でした。




そして、そんなブレンダン推しの私から一言…

あのラストは100点だ!!!!!

曲も最後の曲が一番好きだし、もはやブレンダンのガッツポーズのための映画だと言っても過言ではないのでは!?(盛りすぎ)

思わず私も泣きながらガッツポーズしてました。
全国のお兄ちゃんお姉ちゃんには是非オススメしたい作品です。
(そういう私は末っ子なんですけどね…)
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