そうめん

シング・ストリート 未来へのうたのそうめんのレビュー・感想・評価

4.1
舞台はアイルランドで、父親失業中、両親喧嘩中、荒れた学校に転校したら校長は権威を振りかざし、乱暴を振るういじめっ子に目をつけられた。こりゃ暗い話になるのかな、と不安になったが、そうはならなかった。出会ったマブい女に憧れてバンドを始めると、80年代ニューロマンティックの流行に乗って、軽やかで、きらびやかな曲を次々作り出し、暗い現実に救いと希望が灯る。

社会はそんなに急には変わらない。人はそれぞれ事情があるし、好きで今の状況にいるわけではない。だけど、憧れを求めて行動することが、自分を、他人の人生さえも変えていく。
どストレートなメッセージを発する清々しいほど正統派の青春映画だ。80年代にピンとこなくても全く問題ないと思うが、男子向けかもしれない。特にダウナーな時にオススメ。