まだまだ先の話ですが、2016年の映画を振り返る時、この映画が必ず話題に上ると思います。ベストランキングには入らないかもしれませんが、この映画のことを語らずには済まされないのではないでしょうか。
井口昇監督が好き放題作るとどうなるかを観る映画。
上映前の数分の舞台挨拶で、おっかしな人だということが分かりました。変なこだわりと独特のセンスを持ったおデブちゃんだと。
井口監督のトークとセットで観るべき映画だと思います。
演劇部の女子高生が、ドSな大学生女監督と映画を撮る話なんですが、女同士でやたらチュッチュします。それ以外にもアレやコレや。
感想は「変なの観ちゃったなあ」の一言なんですが、エンドロール曲『エンドロール』でジーンと来ちゃいました。
♪エンドロールで席を立たないで
私を置き去りにしないで
これ、正にアイドル映画のパターンですよね。内容はともかく、好きなアイドルがいつもと違う人を演じているのを眺めて、エンドロールで歌声を聴いて気分がサイコーに盛り上がるという。
この映画の主演の女の子5人が「ノーメイクス」というアイドルグループとして活動しています。映画のプロモーションのための活動だそうですが、そこから離れた活動も始まりつつあるようで、そういうのも一体となって、この映画をおもしろくしているように思います。
現在、公開中の東京・渋谷アップリンクでは、ほぼ毎回、監督とノーメイクスのトークショーが付いています。3月20日日曜日にはナント大林宣彦監督がトークショーに出演されるとのことです。
たまには変な映画もいかがでしょうか。