ドントブリーズと比較されることの多い作品ですが、意外と似て非なる映画でした。
楽屋のランプの緑
ライブハウス周りの自然の緑
電気の落とされた時の黒(闇)
そしてそれらと鮮烈な対比を成す血の赤
など色彩設計の非常に豊かな映画。
しかも、立て篭もりスリラーというジャンル映画的楽しみもある。
ナイフ、銃、ショットガンなどと同時に蛍光灯、カッターなど身の回りの道具も武器にするのはちょっと韓国のバイオレンスものを連想したり。
バンド4人+α VSネオナチ集団の全面戦争!というほどこってりした展開はなく、割とサバサバした印象。
クライマックスで急に人数が減るのも、そりゃ現実に考えたらそうなるなと思えたのでアリ。
ラストのキレ味はめっちゃカッコ良かった!
これでも食らえ!!!と、恐怖とそこから来る面白さの連打映画だったドントブリーズと比較すると物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、自分はこういうテイストも好きでした。
序盤で山の中を走るバンを超空撮で捉えるショットとかはシャイニングのオマージュかな。