ポンコツ娘萌え萌え同盟

夜よりも深い闇のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

夜よりも深い闇(1946年製作の映画)
3.9
大抵のミステリ作品の探偵役は事件の外にいる。だけど本作の探偵役、数々の敏腕刑事のアンリが事件を追うけれども彼は事件の外ではなく、結婚しようとした娘が殺されるなど事件の内にある。その点がミステリ小説好きの自分としては画期的だった。

そもそも変わらない日々の田舎で美男美女がいるという時点で何も起こらないわけがない。この手の作品で田舎が舞台なら殺人が起こるって横○先生の作品読めばそうに違いないんだ(偏見)。休息中のアンリが巻き込まれたのは田舎で起きた殺人事件。

しかし捜査の中で進んでも、正体が見えない犯罪者。だけど作中の要素を紡ぎ合わせば自ずと見えてくるだいたいそんな感じはしたけれど他の線も考えていた身からするといい意味で振り回された。

ミステリという体裁、しっかりと捜査モノの描き方をしながら物語は進むけどある意味では異端かもしれない。ミステリという世界にありながら他のミステリとは相反するような真実だった。

丁度某ミステリ映画が見たいところ色々あって見れなくて嘆いていたところ、以外にも本作がミステリ映画で良かった。