どこか香港映画臭のする気合いの入った作品。
特撮も特殊メイクもやり過ぎなくて非常に良かった。

よくある超能力者の迫害物語なのだが、好感の持てる内容進行だった。

高木零さんが美しく、風見しんごさんがサイコな役を好演。相沢なほこさんにはもう少し活躍して欲しかった。

西暦199X年、人類とは異なる遺伝子を持ち超能力を使う亜人種ASHが発見された。
地球侵略を目論むASHたちに対抗するために武装化学組織ジャセップの隊員である土方は仲間たちとともに今日もASH狩りを行うが・・・・。

実相寺昭雄が監修したミュータントに立ち向かう特殊部隊隊員の戦いを描いたSFX特撮アクション映画。
円谷浩や風見しんご、高樹澪など特撮ファンには嬉しいキャスティングだったのがまずよかった。。
ストーリーや設定など物語的な部分は面白くまたスキャナーズを彷彿とさせるASHたちの攻撃や主人公土方たちのアクションなど視覚的にも頑張っている部分もあるのは印象的だった。
ただややチープなSFXやどこか盛り上がりに欠けているような部分も多くせっかくの設定を生かしきれていない部分もあったのは残念だった。
ラストのオチはダークヒーローみたいな感じでかっこよかったが、全体的にもう少し頑張っていれば隠れた名作になれたかもしれない惜しい作品であった。

夢枕獏原作による超能力SFアクション。VHSにて鑑賞。

恐らく実写化は早過ぎた。「特撮・VFXを駆使したサイキッカー同士のバトル」という描きたい絵面は理解できるものの、どうしてもチープさが目立ってしまう。ラストの西新宿の空中決戦、恐らく「FF15」のラストバトルみたいな絵面を作りたかったんだろうな。
準ヒロインの高木澪（ウルトラマンティガの隊長）はやっぱり素敵です。主演の方はあまり聞きなれないものの、「スターオーシャン1」の主人公の声優を務めたりしていたとか。出演遍歴が面白い。

余談ながら、セリフが聞き取れない→音量を上げる→やたら声のデカいベッドシーンが始まる……のループが二周くらい発生した。録音環境どうなってんだ。