片腕マシンボーイ

ファンタズムの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

ファンタズム(2014年製作の映画)
3.7
The 良作!って感じの低予算ホラー
「へレディタリー」に似ているんやが(と言いつつ「へレディタリー」は息子の現実逃避シーンに感銘を受けたことくらいしか覚えていないんやけどな)、完全コメディやったあちらと真逆で、こっちはまぢ泣かしてくるんやから!スンスン

父母姉弟の普通の家族、父が若干仕事優先すぎること以外は何一つ問題の無い仲良し家族、そんな家族が休日にピクニックに行った公園で悲劇が起こる、はぐれた弟が河で溺死したのだ…
数年後、いっけん安静を取り戻したかに見える家族やが、3人とも心に深い傷を負っていた、特に母には幼い息子の死は受け入れ難く、家族には黙ってある降霊術の術士に頼り息子の霊と対話していたのだが…、って話

ホラーん中でもオカルトは苦手ジャンルなマシンボーイやけども、本作は好きなやつやったなぁ!
確かにな、マシンボーイは幽霊とか怨霊とか非科学的なモノは信じないかんな!サイコな殺人鬼とか、動物パニック、ゾンビ、妖怪、ポケモン、みたいな科学的で確実にいるよ!って恐怖に比べたらオカルトはそんなに興味が無いんやが……
本作は信じる信じないに関わらず幽霊というアイテムを使い家族愛を巧みに描いた、思わずスンスンなれる良作で、ひゃー!こりゃ大したもんやで!マシンボーイってばシャッポのみならずパンツまで脱ぐ勢い!なったよなぁ

え?なんでパンツまで脱ぐんやって……
いやぁ〜、娘役の末永みゆちゃんって子がめちゃかわゆいし、ショートパンツから伸びる健康的なふとももの美しさたるや!ぺろぺろ
いやいや、実際はパンツ脱いでないで!だってそんな娘ちゃんが、弟の死の真実を小さなお胸の中にしまいきれずにお父さんに打ち明けるシーンとか…スンスン、そんな小さなお胸にそんないっぱいの苦しい思いを抱き続けてきたとか、ぐふぅ!そんな小さなお胸に……マシンボーイのお胸もはちきれそうやでぇ!つってパンツ脱いでる場合ちゃうかったんやもの

え〜?末永みゆちゃんは本作のあとにも何本か低予算ホラーに出ただけで、女優として大した活躍をしていないとか…こらぁ!そこのプロデューサーやら監督やら映画関係者!やる気あんのか!確かに圧倒的な美貌とかは無い素朴な顔立ちやが、お芝居もうまかったし、え?あそこに見えているん…いやいや何も見えていないわよ!気のせい気のせい…、みたいな表情めちゃ可愛い上手かったやんけ!ぺろぺろ!

しかも末永みゆちゃんのみならず、低予算ホラーなんに足引っ張るような役者が子役含めてひとりもいないんも素晴らしいよなぁ!ぺろぺろ
お母さんの静かに狂っている感じ、お父さんのなんとかこれ以上壊れないように治めようという焦り、そして娘ちゃんの溢れ出しそうな念…の入り交じった、いっけんごく普通な家族による静かな食卓の緊張感よ!&見るからに怪しげな霊媒師!ゲラゲラ

そうな、この霊媒師がまた良いキャラしているんよぉ、まぁこの霊媒師が悲しみを抱えた母親に変に情け心とかださずにいれば…、何事も無かったかのように家族はその先何年も、何年も、何年も、ギリギリの緊張を保ちながら普通の生活を送っていったのかもしれないが、このデブ霊媒師が余計なことを母親に吹き込んだばかりに恐ろしい事になってしまうんよ!ひゃー!

ラストの恐怖シーンの、けたたましいクラクションライト点滅からのたくみくん登場!とかまぢ演出的にカッコ良すぎてマシンボーイはキュンが止まらなかったし!ぺろぺろ
ある程度はその後の展開の方向性を示しながらも、絶望と希望の相反する要素がせめぎ合うラストには、くぅ…最後まで魅せやがる!つってマシンボーイはシャッポを脱ぐと同時に思わずパンツまで脱ぎそうになったよなぁ!ぺろぺろ

文句を一点だけ言うなら…水入のペットボトルでも確かに重みはあるが、本気だったら落ちている石でぶん殴れや!ってとこですかね?ペットボトルではむち打ちにはなっても気絶はせんやろ?
どういうことかは観てのお楽しみ、まぢ泣けるオカルトホラーやから俄然オススメ!
え?「へレディタリー」めちゃ面白かった?いやいや本作のが絶対優秀!そのうえアマプラで無料で観れるぞ!こんな良作が?やったー!