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マギーズ・プラン 幸せのあとしまつのmasatのレビュー・感想・評価

2.6
グレタ・ガーウィグって、ほんと印象のつかない顔をしている。身体はデカいが、グラマーとは程遠い。
アメリカ人が見たら、チャーミングなのか?一つ言えるのは、ノアの作品でもそうだが、あの“図々しさ”、その図々しい存在感が、魅力なのかもしれない。
2015年、女優としての絶頂期の彼女。トンデモ自由な図々しいヒロインを演じてきた。そんな彼女に目をつけた文豪の娘で才女、オマケに気難しいダニエル・デイ・ルイスを仕事上で射止めたレベッカ・ミラーとの波長は、ノアほどでは無い。
しかし、この現場で「映画、監督するの楽しそう!」とグレタに思わせ、すぐさま『レディ・バード』と言う世紀の傑作を生み出した・・・そんなきっかけを与えただけでも、本作の価値はあったのだろう。
しかしまあ、だからと言って、すぐさま監督デビューし、その作品が唯一無二だったのだから、ホント、グレタは図々しいにも程がある、のだ。

一連のニューヨーク派の小粋なコメディの中では、チト弱いが、複雑な関係性や、どうにもできない自分、どうにもならない性を炙り出そうとしている。ただ、どことなくフレッシュでは無い。芸達者な俳優陣の調和も、それほどでもなかった。
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