『サウルの息子とセット』と同監督の短編で、同作をマイルドに圧縮したような作品なので是非セット観るべき。
おそらく13分ワンカット(ではなかったとしても一息のような流れ)でセリフなしの雑音の中、主人公の女性の隣にいるような錯覚で入り込む世界観。
"with a little patience"=少しの我慢。
これほどまでにタイトルが衝撃的な二面性を持つ作品を他に知らない。
彼女の今日の仕事が終わるまで"もう少し我慢"などではない。
彼女が耐えるのは、この映像の続きに鳴り響くであろう銃声と悲鳴、ナチスが忌み嫌う"モノ"の排除、そして再び平和が訪れるまでの時だろう。