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パワーレンジャーの都部のレビュー・感想・評価

パワーレンジャー(2017年製作の映画)
2.0
ハリウッド製作の特撮戦隊シリーズの実写作品。

米の田舎町に燻ってるティーンエイジャー共の青春を描きつつヒーロー誕生を描く。とはいえアメコミなどで見られるヒーローオリジンの潮流を真面目にやり過ぎた為か、戦隊シリーズの特色を活かせておらず退屈な印象が強い。変身シーンが終盤の20分しかないという部分がまず煮え切らないし、変身後のスーツによると アクションや合体ロボの見せ方といい熱量が感じられない。
見せるべきシーンまで淡白でどうするのだ。
断片的に語られる面子の歳相応の葛藤も悪いとは言わないが、二時間弱の映画なだけに解決までの流れがやや雑であったりそもそも物語の布石として機能していなかったりと、本作を大きく構成する部分なだけにそこには物足りなさあるいは肩透かしにも似た感慨を抱いた。潤沢な予算によるCGも宝の持ち腐れという次第でよろしくない。続編前提のキャラクターの掘り下げが目に見えて、その点も半端だと感じた。
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