映画武士道

パワーレンジャーの映画武士道のレビュー・感想・評価

パワーレンジャー(2017年製作の映画)
2.6
この作品をちょくちょく配信サイトで見かけていたんですが、私は実写化作品ハリウッドリメイク作品には苦い思い出しかない!
絶対あかんやつやろ!と思いながらも配信が今日までということで視聴。

見た結果は「あ、思ってたよりはいいですね~。でもなんか違うし。なんだろう炭酸の抜けたコーラのような作品。でもCGとかはめちゃくちゃすごいな~」というのが感想です。
悪くない。でも何か勘違いした人が作ってる感がすごい。これは(ほぼ)全ての実写化においてにおいて感じるんですけどね。

ストーリーとしてはアメリカの田舎町の人生うまくいっていない高校生たちが偶然金鉱で宇宙人のアイテム(変身ができるようになるコイン)を拾ったことで戦隊ヒーローになっちゃった的なストーリーです。
そして善玉宇宙人(過去の戦いで戦死しており現在は人工知能として生き残ってる感じ)に宇宙の平和と正義を守るために悪い宇宙人の侵略から地球を守ってくれ!と使命を託されます。
この展開は正直、戦隊モノじゃないですよね。魔法少女ものですよね。
特に思い起こしたのはポワトリンですね。
変身コインもなんか魔法少女が持ってそうなデザインですもん。
でも「絶対無敵ライジンオー」も善玉宇宙人が小学校にやってきて正義のために侵略する宇宙人と戦え!という使命を押しつけてきたので一概に魔法少女ともいえない。良く考えたらここまではまあアリですね。

凄い力を手に入れて浮かれ気分のメンバーたちですが、戦隊モノのヒーロースーツに変身することができません。善玉宇宙人はとりあえず修行しようか~と修行をさせておいてそれでも変身ができないと「あ~こいつら才能がないわ~」みたいな感じで見放そうとする。
結局変身できるようにはなるんですけどなんか昔やった悪いこと(いじめをしてたみたいな)を贖罪?自分の罪に向き合うみたいなことをすると変身できるみたいな展開。
この辺かなり微妙。もっとシンプルでいいと思う。。熱血が足りない!気合が足りない!正義を愛する心が足りない!友情パワーが足りない!みたいな熱いノリが欲しかった。
ロボットに乗って戦う時も合体するんですけど、そのときも「あ、なんかいつの間にか合体しちゃったんですけど?」みたいなノリがほんとイラつく感じがしました。
時代が違うんですかね。
私的には全員で何か合言葉を叫んで合体するノリが欲しかった。
あとロボットで合体して戦う時もなんか通常攻撃でポコっとやったら相手が吹っ飛んで終了。みたいなのがかなりイラっとしました。
必殺技使えよ!
「ひっさ~つ!○○剣!」てやらないとダメでしょ!
外人が作ってるからそのあたりの様式美わかってないのかなぁ~と思いました。
CGとかの技術はかなり凄い物を感じるのですが、、、う~ん微妙な感じの作品ですね。
素直に日本人監督を使った方が良かったんじゃないですか?
なんで戦隊ものやろうと思ったの?説まであります。
そう、あと思ったんですけどロボットがかっこ悪いよ!戦隊モノのなんたるかがわかってないですね!
かっこいいロボットがずばーん!と強いとこを見せつけて子供心をくすぐってほしいんだよね~
凄いロボットで敵をずばーん!と倒すから戦隊ものなんですよ。(個人的偏見)そのロボットに対するリスペクトを製作者から感じられない。まずロボットに必殺技がないところが許せねえ!そしてかっこわるい!そして合体に対するリスペクトを感じない。かっこいい合体シーンがないってまじナニシテンノ?レベル。
まあ大人の都合で監督も指揮をとらされたのかもしれないですが、誰か戦隊マニアの人が監督として指揮を執ってほしかったぁ~と思いました。
まあアメリカ市場をターゲットにしてるからこうした方がいいという判断かもしれないですけどね。
私的には残念。と、いう作品です。
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