hosejack

パターソンのhosejackのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
3.0
映画的な起承転結はほとんど起こらない日常を切り抜いただけの七草粥みたいな映画だった。
劇中で暗示的に使われているように思えた◯模様は日常の繰り返される毎日を意味していたり、頻繁に出てくる双子の描写や最後に登場する内面が主人公の双子のような存在に思える日本人は何か意味があるのかもしれない。でも作品はなにも解答はしてくれないし、意味深に傾いていたポストの理由が犬の仕業だったように、日常は深く探る意味なんてないんだと嘲笑われている気がした。
主人公パターソンの中で詩を書くという行為は呼吸するように日常的で自然に存在するもの。
そういう意味で最後の一行という詩の解釈は、日常の中の1日という一行が心に残るという意味に思えた。
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