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散歩する侵略者のhosejackのレビュー・感想・評価

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
3.8
侵略者と人間の交流を通して愛とは何かを問う映画だった。題材もまさにだけど、外から人の価値観は何かを問うという意味ではやはり寄生獣を連想した。
終盤のシーンで何故か涙が少し出た。それは観客も侵略者と同じように物語を通してその愛の一端に触れることが出来たからなんだろう。
奪われる概念は、基本的に自分が受け皿になって他人から学ぶものだから日を追えばまた再構築されるものだけど、愛は自分の中で作り出すものだから奪われたら戻らないのだろう。
コミカルさとユーモアがありながら人間たるゆえんの根本を問う映画のバランスが凄い。出演者は全員素敵だった。
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