詩の映画
映画の内容は特に無いんだけど、パターソンという平凡な名前を取ったバスドライバーの目線から1週間の日常を描き切った傑作
多分どんな人の人生も極論に追い込めば何も無くて、ただそれぞれ芸術や人との繋がりの中で生きているという実感や気持ちを昇華しているんだと思った
何故生きるのか、考えても答えは無いけれど、止まるわけにもいかない、何も無い単調な日々を幸せな優しさで包む表現の仕方、無気力な今だからこそ観たかった作品かもしれない
アダムドライバーの雰囲気と声の低さがマッチしている、これだけ抑揚の無い映画を観させる高い完成度
永瀬正敏の登場と最後の詩が何を意味するのか、だけが気がかり
人生は長い暇つぶし