パターソンのtomooのレビュー・感想・評価

かつてロードムービーの代表だったジャームッシュ。自分がどこへ向かうのかもわからずにさすらう姿が自由の象徴のようであった。３０年の時を経て全く正反対とも思える毎日決められたルートをぐるぐる廻るバスの運転手を描くようになった。でも日常の中の美しさを見いだした小津の感性と詩という表現を加えたことで繰り返しのパターンの中にも無限の自由を見つけた。
落ち着いたやさしさとユーモアと自然の美しさがよかった。