rage30

パターソンのrage30のレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
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片田舎に住む、バス運転手の日常を淡々と描いた作品なのだが、その何気ない日常がどうしてこうも愛おしく、輝いて見えるのだろうか。

日々、目にする景色を少し違う角度から見てみたり、
日々、聞き流してしまう街の会話にふと耳を傾けたり、
日々、感じる様々な気持ちを詩的に再構築してみたり、

そういった日々のささやかな芸術活動が、人生を彩り豊かにしてくれる事をこの作品は語っている。

誰かから「いいね」を貰わなくても、誰にも拡散されなくても、誰かに発表しなくても、作品の価値は変わらないし、作り続ける意味だってある。

本作は市井を生きる、名もなき芸術家達への賛歌なのだ。
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