このレビューはネタバレを含みます
黒人青年殺人事件を追う、新聞記者の話。
「小さな事件から巨大な陰謀に辿り着く」という捜査モノとしてはベタな作り。
政治家と新聞記者と政治的陰謀を描いた作品という意味では、『ハウス・オブ・カード』を想起したりもしましたが、本作もテレビドラマが原作なんですね。
冒頭で軍事会社の公聴会がある事から、この軍事会社が絡んで来る展開は読めるし、実際、軍事会社の陰謀的な話になっていくので、ミステリー的な面白味はあまり感じなかったかな。
それよりも、サスペンス部分であったり、豪華キャストによるアンサンブルを楽しむべき作品なのかもしれません。
キャストは本当に豪華で、主演のラッセル・クロウとベン・アフレックは勿論、女優陣も有名所が揃っていますし、脇役にもジェイソン・ベイトマンが登場するので油断が出来ない。笑
ブレイク前のデヴィッド・ハーバーまで登場するのですから、公開当時よりも今見た方がより豪華に感じる事でしょう。
戦争の民営化…というか、税金を狙う大企業というテーマは今日的で興味深いものがあったし、仕事と友情を天秤に掛ける様な人間ドラマも見応えがあって、なかなか楽しめました。
キャスティングに惹かれるものがあれば、見て損のない作品かなと思います。