照本

パターソンの照本のレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
3.8
パターソンの、華美でも地味でもない、ごくありふれた1週間のお話。本当に特筆するような事件も何も無いんだけど。(笑)
だんだんとパターソンと奥さんのローラが愛おしくなってきて、カップケーキが沢山売れますように!って願ってしまいました。奥さんの作るカーテンとか、カップケーキとか、全部とても素敵で欲しくなっちゃいました。
パターソンは特別明るい性格な訳では無いんだけど、気軽なジョークも言うし、人と話したりもする。なにより、奥さんの夢だとかセンスだとかをひとつも否定することなく肯定して、そして後押しする。奥さんもパターソンの詩の才能を認めていて、誰より尊敬してる。お互いに認め合う素敵な関係だなあと思いました。日常の端々に愛が溢れてる。
他人の日常を見ていれば、素敵な出会い、素敵な出来事、色んなことに気づけるのに、自分のこととなるとみんな「ああ、つまらない日常だな」なんて思ってしまう。きっと私の日常も、当たり前になりすぎているだけで色々な出会いがあるんでしょうね。
私は残念ながら夜中にU-NEXTで1人MacBook Airに向き合っての鑑賞でしたけど、この映画は是非週末にソファに寄り添いながら、恋人と見てほしいなって思いました。淹れたてのコーヒーとポップコーンも用意してれば最高ですねえ。なんてただの願望かも。(笑)
照本

照本