まるでジャームッシュに撮られているかのように日々を暮らせば、こんなにも毎日は美しく感じられるのだろうか。
何気ない朝の、引き締まった冷気、静けさ、その中をゆくバスドライバー、手にはスタンレーのランチボックス…ただただそれだけのことが美しくて、心の薄皮が剥がれていくような気持ちだった。
日々に潜む、何気ない、詩的な出来事。
パターソンの目を通して、そこここに顔を見せる詩的さに喜びを感じて、それだけで幸せで。いそいそと書き留めたくなる気分だ。
久しぶりに…素直に心惹かれる美しいものを見た。余韻が素晴らしい。