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東京1958のBONのレビュー・感想・評価

東京1958(1958年製作の映画)
4.0
1957年、日本に実験映画を普及する目的で結成された「シネマ57」。翌年には「シネマ58」に改名。

毎月の実験映画鑑賞会と会報発行を重ねていたが、1958年4月にブリュッセルで実験映画祭が開催されることを知り、1957年の12月に「東京1958」制作を企画。資金難に悩まされつつ約80日で完成された。

大都市東京の紹介短編映画のようだった。混沌とした世界の中の当時の人達のパワー。

映像編集が切れ味の良いスタイリッシュな実験映像で始終痺れた。日本の様式美。着物の着付け工程が多すぎて「もう分かりません…」のフランス語で発生される困った声の解説と字幕や、政財界の大物達に浮世絵の滑稽な顔を切り貼りしてしまうのはどうしても笑ってしまう。素人ジャズのど自慢も味があって良かった。
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