原題はそのまま「Beatles」。でもタイトルにするほどのビートルズ成分やバンドの活動はなくメインは主人公のポールことキム少年の恋愛模様。
邦画だと「リンダリンダリンダ」に近いかもしれない。でもあそこまで日常系でもなくて、恋と少年の成長がメインで描かれます。
バンドもあんまり練習してないとか、その辺は高校生のバンド描写としてリアルで前半は「サージェントペパーズ」を始めて聴くところなど、当時のティーンの様子や時代感がうまく描けていてワクワクしました。
演出も良くて、これにビートルズも絡まるとか、かなり面白い映画なんじゃないかと思いましたが、その後は良くも悪くも上述したように恋愛描写がメインになるので、そこは好みが分かれると思います。
絡まると面白そうな要素がたくさんあるんですが、4人の友情、メンバーの描写、初恋の子、ベトナム戦争の時代背景など小説から映画にする際にオミットされたのか描きこみ不足に感じました。
それでもビートルズが好きで青春映画が好きな方なら一見の価値はあると思います！
