真実を伝える道具としてカメラは大きな役割を果たしていると思う。新聞やネットの記事は文書だけではイメージしにくい。写真があるだけで視覚的に様々な情報を瞬時に取り込むことができる。ドキュメンタリー映画をみると視覚的な情報の重要性が分かるように。
また、いかに大衆の目を惹きつけるかがいい写真がどうかの判断材料だと思う。
殺されてもおかしくないような戦場地に赴き真実を写そうとするマッカランの姿勢は尊敬に値する。戦争や飢餓で苦しむアフリカの子供の写真は凄く衝撃的だった。

戦地に赴き、ありのままの状況を写真という形で報道する。

戦場で命を落とした人、兵士に虐殺された人、飢餓や病気で苦しむ子供、家族を失って悲しむ人、生きる希望を失った人。

目を覆いたくなるような悲惨な光景がダイレクトに目に入ってくる。

そんな写真を見て、（不謹慎かもしれないが）美しく、かっこよくも見えるのが不思議だ。
写真の中の人は、それぞれの人生があったんだろうな…と想像を馳せさせられるようだった。

現在はそんなありのままの報道を目にすることが難しくなっているように思う。

イギリス出身の戦場カメラマン
ドン・マッカランの生い立ちから
報道カメラマンとして
戦場に何度も赴き、
どう写真におさめていったかを追った
ドキュメンタリー

単に戦争の記録とは違った
彼の写真は、見る者の心に
戦争の悲惨さ悲しみを深く残す

印象深い話はいくつかあったけど
西アフリカで2年続いたビアフラとナイジェリアの内戦中
難民キャンプでの
かけるシーツもなく
70才くらいの老婆に見える
24才の赤ちゃんがいる女性の写真
やマッカランも未だ印象に残っているというアルビノの少年の写真

マッカラン自身
今も思い出すという様々な戦争の数々

自分だったら一度でも見たら
苦しくなってしまうだろう

すごく強く信念の人だと思った